一押しのワイドショー 小倉智昭の「とくダネ!」

私が、早く起きた朝(仕事は夜、完全夜型なので)にはできるだけ見ている朝のワイドショーが、小倉智昭司会の「とくダネ!」である。
今朝の番組でのこと。こんな会話があった。
ニュースが一段落ついたところで、アナウンサーの一人笠井信輔さんが訂正のコメントを。

笠井「ここで訂正です。先ほどの、北京オリンピック400メートル自由形の代表選考で、私の言い方が、一人代表が決まってしまったという印象を与えてしまったと、ご指摘がありました。正確には、まだ決まっていません。選考のレースがあって、そこで優勝者はいましたが、内定はまだ出ていません。誤解を与えてしまったこととお詫びして訂正いたします」
小倉「代表が決まったって言っていませんよ」
笠井「えっ?」
小倉「一人代表枠があると言ったんですよね」
笠井「はい、それが、一人決まってしまったという印象を与えてしまったと」
小倉「間違っていないと思いますよ(憮然)」

この番組の良さは、他のほとんどの番組が段取りやら世間体やらに大きく縛られているのに対して、自由な空気が充ち満ちていることにある。番組スタッフの編成に不手際があったらそれをきちんと開示。途中で違和感があったら番組の流れた壊れても異論を出す。そして、今回のように、視聴者からクレームがついても、もしそのクレームが理不尽だと思ったら謝らない。とりあえず頭を下げておけばというところがないのである。

今、テレビでは、泣かせようが、怒ろうが、喧嘩になろうが、皆、予定調和ばかりである。
そういう中で、この番組には、数少ない「自由」「強さ」「本物」があり、それが心地よい。