民主党はバカしかいないのか・・・麻生太郎首相と小沢一郎民主党代表による党首討論

というか、小沢一郎の問題かもしれないが。
今回の医療費に関する麻生太郎の発言で、相手はもう死に体なわけである。
これだけ無茶苦茶な発言をした民主主義国のトップがそのまま居座り続けれる国は他にはないだろうに、そのことを民主党は理解しているのだろうか。それとも、民主党内で、小沢一郎の株を落として党首の座を狙っている人が多いから、何も言わないの?そんなことをやり続けていたら、永久に政権交代など起こらない。

まずは、最初に就任の祝辞を言ったのが、間違い。
例えば、こう始める。

「これまででしたら、就任されてから最初の党首討論においては、まず、就任への祝辞を述べるのが慣習とされていますが、今回は、それは、いたしません。我々は、もう、選挙なしに政権を次々にたらい回しにするあなたの党を、この国の与党と認めません。あなたは、その発言を見ても、内閣総理大臣の座にふさわしくなく、野党はもちろん与党内においてもその器ではなかったと思われている方が多くおられるように見受けられます。私ももちろん、同様に思っています。あなたは、内閣総理大臣になるべき資質に欠けていた人なのです。器を超えた責を負われたことには、一個人としては憐れみや同情を感じますが、それが内閣総理大臣となると、一個人の問題ではすみません。ですから、私は、あなたに総理就任への祝辞は述べません。もしあたなが、総選挙の後に再び党首討論の場に出られました折には、改めて祝辞を述べさせていただきます。もっとも、そのようなことは天地が避けてもあり得ぬ話だと思いますが。では、早速、質問に移らせていただきます」

と、このように始める。

医療費に関しての、「67歳、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼしていたり、医者にやたらにかかっている人がいる。こちらの方がはるかに医療費がかかってない。毎朝歩いたり何かしているからだ。たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の医療費を何でわたしが払うんだ」発言に関しては、いろいろなメディアで非難されている論調に加えて、麻生総理がこれまでどのように医者にかかっているかや定期検診を受けているかを問い、それは当然、国民健康保険などの保険以外での治療を多く受けているであろうから、それがいかに一部の富裕層の恵まれた状況の中での健康であるかを俎上に乗せる。
それにより、いかに彼の発言が恵まれた状況の中での富裕層の傲慢であるかを浮かび上がらせ、かつ、偶然これまで大病を得なかった勝利者の傲慢であるかも浮かび上がらせ、謝ればすむ問題ではないことを鮮明にすべきであった。

今回の党首討論は二次補正予算の提出時期に関するものがメインとなっていたが、これに関しては、1月提出と明言している以上、なかなか覆させることはできない。むしろ、総理大臣の資質に絞るべきだったはずなのである。

小沢一郎の発言における「首相の話がころころ変わりすぎる。不適切な表現が多すぎる。首相の言葉はもっと重いものだ。綸言汗の如しという言葉がある。自分自身の発言に責任を持っていただきたい」というような故事成語の挿入や、冒頭の祝辞における「3人の総理にお祝いを申し上げたが、近いうちに4回目の就任祝いを申しあげなければならない状況になりかねない」などの言い方は、真剣さを削ぐもので、全くマイナスである。

小泉純一郎元首相は、北朝鮮への訪問の時に、「決して笑わないこと」「握手の時に抱擁されないように肘を曲げないこと」を念頭において対面していた。
勝負(かつ、マスコミへのアピール)とはそういう戦略が必要であり、今回の党首討論における、にこやかに微笑んだ小沢一郎民主党党首の様は、それだけで「総理大臣麻生太郎」という存在を肯定したものとなり、最低のあり方である。

私は、次期総選挙において、政権交代がなされるべきだと思うのだが、民主党がこのような有様では、非常に心配である。

民主党というのは、バカしかいないのか(自民党総裁が大バカなのはさておき)。