「ヒカルの碁」

今、「ヒカルの碁」のアニメを観ている。観るのは、これで何回目だろう。4回目かな。75話の4回目だからかなりなものだ。自分にとって、このアニメは、指針のようなものである。自分の立ち位置がぶれているときや、迷いの時、あるいは、順調に進んでいてさらに気合いを入れたいとき。どういう時にでも、このアニメは、大きな励ましをくれ、そして、揺れをなくしてくれる。おそらく、自分は、一生このアニメを見続けるだろう。
ちなみに、自分のアニメベスト3は、「伝説巨神イデオン」「未来少年コナン」そして、この「ヒカルの碁」である。前者2作が、その作品自体の評価も加味したものであるのに対し、この「ヒカルの碁」に対しては、ちょっと意味合いが違う。一般的な評価とか、作品自体がアニメにおいてどんな位置づけであるとか、もしくは、漫画がどのように処理されているかとかいうところとは別なところ、自分にとっての個人的な価値で、とても大事なアニメであろうのだろう。
創作をしていく上で、いろいろ迷いはある。自分は、個人的に、自分が描いている絵が、他とちょっと異色な絵であるところとか、もしくは、自分が描きたいところで、別な何かを目指していたり、また、バックボーンとして違う世界を観ているところは、わかっている。で、おそらく、それは、うまくはまったときには、武器となるのだとも思う。しかし、まだ、自分の絵と描いている漫画と、そして、最終的にアウトプットとして出た形が、まだ、未熟で、例えばプロとしてやっていくという上で、欠けているということも、自分でわかっている。欠けているところを、どう埋めるか。埋まったときは、おそらく自分でわかるのだ。自分ほど、その見極めが出来る人間もそんなにいないこともわかっていたりするのだ。困ったものだ。とにかく、逃げてはいないので、その欠けているところを埋めなければならない。そのような時に、「ヒカルの碁」はとても元気づけてくれるアニメなのだ。神の一手を目指すために。