洗足学園の校長は、責任を取って首をくくってもらおう

校長は言っていた。生徒には責任はなく、すべては学校の責任だと。では、責任を取って首をくくってもらおう。

もちろん、学校から感染者を出したことの責任ではない。
あのような会見を行ったことの責任だ。

感染することは何も悪いことではない。
いくら用心しても感染する時は感染するし、また、感染者に何らかの落ち度があって感染するわけではない。
だから、あたかも感染したことが悪かったような会見は絶対にしてはいけなかった。他者に迷惑をかけるということで謝罪するような会見は、「感染した人間は問題がある。悪だ」というような印象を世間に与えることになり、その影響は深刻である。
それは、現在、感染を公にして隔離されている生徒(洗足学園だけではなく、神戸、大阪なども)に関してもそうであるし、また、今後、多くの感染者がそのことを公にできなくなったということで、今後、確実に感染者を広げることになるという意味ででもある。

洗足学園の生徒達が渡米したことは全く問題ではない。
それが問題になるのであれば、どれぐらい感染者が広がっているかわからない関西地方への旅行も問題であるし、そもそも、現在の状況で感染地との交流を絶つことは不可能である。

とにかく謝罪すべきだと思い込み、絶対謝罪してはいけない状況で校長は謝罪してしまった。
教育者として不的確であったわけだが、教育者として致命的な言を発してしまった以上、その責任は、何らかの形で取ってもらおう。

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ところで、ほとんどのニュース番組などで取り上げていないことがある。

なぜ、弱毒性で、季節性インフルエンザとそれほど症状が変わらない新型インフルエンザをこれほど問題とせねばならないか。

それは、国内問題でなく国際問題である。

日本の場合、災厄は外からやってくるという意識が強いが、現在、世界の災厄は日本である。特に、近隣の韓国や台湾、中国などのある程度新型インフルエンザの封じ込めに成功している国からすると、アジアの隣国日本でこのように人から人への感染が多数起こっている状況は驚異である。
日本国内では医療設備も充実し、また、タミフルなどの治療薬も今のところ十分に準備されている。国民の栄養状態も良く、保険制度も整っている。しかし、今、日本で広がっているのと同じような感染率の高さで、この新型インフルエンザが発展途上国へと広がっていったら、それは、まさに、1918年のスペイン風邪の再来に成りかねない。そして、その元凶に日本がなる可能性がある。
しかし、そのような視点で、新型インフルエンザが語られている割合が非常に少ない。現在、世界のニュースで日本がどのように取り上げられているか。そして、日本に対しての渡航自粛や検疫がどのように行われいるかということを、もっとニュースとして取り上げるべきなのではないかと思う。今、日本で何が起こっているかを、知るために。