カンニングのすすめ

私は、教師が生業である。
あと入試まで1,2ヶ月。
受験生の皆さんに声を大にして呼びかけたいことがある。

カンニングをしよう」

たとえ、バレても謝ればいい。
いや、実際、受験の場合、謝ってもダメだろうが、では、バレなければいいのだ。中国産のタケノコを国産と偽って売っても、改善指示がなされるだけなのだ。謝れば別にそれ以上追及されるわけではないし、言い訳の仕方は、「勘違いしていた」とか「つい出来心で」とか言えばすむのである。謝りながら涙を流せばもっと効果的であろう。さらに、「苦しい社会情勢で仕方がなかった」というように、社会のせいにするのも、責任回避としては絶好の方法である。そうすれば、その謝罪に接した人は、「ああ、この人が悪かったんじゃなくて社会が悪かったんだな」と思ってくれる。
カンニングでは合格できないとなったら、確実に合格できる自分に似た人を探すという手もある。写真でごまかそうが、それも、詐欺とは見なされないのだ。そういう世の中なのである。

たとえバレても、月日が経てば、社会は甘いもので水に流してくれる。
赤福」も「白い恋人」も、販売を開始したら、大行列である。
要するに、騙したもの勝ちなのだ。
騙してそのままなら万々歳だし、バレたらひたすら謝り、恭順の意を示せばいい。そうしたら、やがて人は忘れる。そういうものなのだ。

昨年の文字は「偽」であった。
あれだけ食品偽装という詐欺が繰り返されても、それに対する罰則などはぜんぜん改善されていない。要するに、国家が、こう言っているのである。

「どんどん、騙せ。見つかったら謝れ。それで、チャラだ。結局、騙される方が悪いのだ」と。

だから、受験生の皆さん、ぜひ、カンニングをガンガンしてください。
国家公認です。

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中国産のタケノコ水煮などを国産と偽って販売したとして、農林水産省は農産物加工会社「たけ乃子屋」に対し、JAS法に基づき改善を指示(2008/12/16)。